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プロフィール
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性別:
女性
職業:
ぷーではない。ちょっくら滋賀まで行っている。
趣味:
創作活動 読書 ゲーム……
自己紹介:
いろんなゲームが好きでやってみてはいろいろ小話が浮かんで困っている。自重しない。
mixiでもいろいろとのっけてますが、近いうちにこっちに移行する予定。
BSRは明智と毛利に愛注いでます。
MSUは三成。
何ってきっとイケメンのツンデレと変わった人が好きってだけ。
FFはセフィロスとルーファウス
RPGは主人公よりもヒールを好きになる傾向が強い。
イケメン頭脳派にどっぷり浸かる。抜けだせない。
乙女ゲーとやら
アリスシリーズ ブラッド、ナイトメア、ユリウス、グレイ。
クリムゾンシリーズ ジャスティン、ランビュール
薄桜鬼 風間、土方、斎藤
華ヤカ 脱学生組
大人の男ってやつさ、駆け引きのうまい人なら尚更いいんでねえの。
何かありましたら
come∂on.disaster21c★biscuit.ocn.ne.jp
(∂の部分にハイフン、星の部分に@当てはめてやってください)まで。
リクエストは拍手からでも此方からでも。
ツイッター始めました!
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チャットしててあ、書こうかな?という感じの。
ある意味はじめてなBASARA三成作品。
チャットでお話ししてくださった方はフリーでございます。
執務室で座る石田三成の近く、ある一点には誰も座らない。それは何も知らぬ女中が座れば三成が鯉口を切るためであったり、また武将の誰かであろうとそこへ座っただけでぞわりと三成の気が揺らぐからであったりした。武将の性質上、何か事がある場合以外は真後ろへ座ることはない。無論執務室なのだからそれはもっともである。なので皆外して下座へ座る。
気難しく神経を尖らせる三成がそこを許しているのはたった一人、その例外は女中の月白であった。
「三成様」
「入れ」
声を掛けなくとも、襖を開ける前から聞こえた足音で誰かはわかる。そして開けた瞬間に風もないのに流れ込む温かな気配を三成は存外気に入っていた。月白が三成から遠く離れた下座へ座りことを告げようとすれば、一言「遠い、聞こえん」というのは何時ものことである。そうとは知らない月白は何時ものようにその場所へと座り、少しだけ書きものが見えるところから顔色をちらりと窺い、用件を話す。
「真田様が気落ちして居られました」
「知ったことか。貴様が気に掛ける謂れはなかろう」
内心でまただ、と溜息をついて月白は続けた。熱が入ると相手との距離を縮めて語ろうとするのは武田の若獅子のいいところでもあり、三成とは相容れない部分である。執務をする傍らで熱弁していたのだろう、どうして向き合って話をしないのかいつも疑問に思うところだったのだが、茶を持って入った時に垣間見た光景としては、暫し待てと言っているのに話し始める若獅子を思えば、仕方のないことかとも思えた。そうしてそそくさと寄って来た若獅子に向かって、ある一点へ身体が入った瞬間に三成はその刀を刹那の速さで抜き放った。
静まり返っていた執務室に爆発するように膨れ上がった殺気にいち早く気付いて若獅子をかばった忍は優秀である。主を抱えて飛び退った忍、猿飛佐助は背に冷や汗しながら「旦那、駄目だって言ったろ?」と制した。それを見ていた月白も一瞬心臓が凍るかと思うような刺激を受けた。びく、と身体を強張らせて月白が三成を見ると、切なそうな顔で「下がれ」と言われた。何時もよりも一層白い顔で。
若獅子が退室してなお、夕餉にも顔を出さなかった三成を危惧して、月白は粥を持って部屋へと向かった。日も暮れて時が経つというのに、明かりもつけずに三成は項垂れて刀の柄をじっと見ていた。傍らに粥の乗った盆を置き、灯りをつけようとした月白の腰を、三成の長い腕が浚った。月白の項に三成の頬が当たり、ひやりとしたが、今度は身動ぎせずじっとしていた。
「貴様は私が怖いか、そうして拒絶するか」
答えを必要としていない問いだと、月白はぼんやり思った。腹に回された両腕は月白を囲う温かく柔らかな檻だった。
「私を選べ。貴様以外があの場所に居ることなど許せない。ましてや貴様が私以外を選ぶなど…そんな裏切りは御免だ。私の、傍を、あの場をくれてやる。貴様は此処に居ろ」
どうしてここまで思われているのか、月白にはよくわからなかったが、毎日世話をするのが自分だけであることや、時折は共に茶を飲むこと。 その茶を三成が淹れてくれた時もあった。一つ一つ、思い出せることを挙げて行けば、この柔らかな檻も悪くはなかった。
「三成様」
「……嫌なのか」
「そうは言って居りませぬ」
「拒絶は許さない」
「そちらを向かねば月白の両手がお背なに回せませぬ」
す、と緩んだ檻の中で月白はにじって向きを変える。暗い中で目はまだ慣れていなかったが、月白は温かく細い割にしっかりとしたその身体へ手を伸ばす。見つめられている気がして顔を上げれば、ふとひんやりした指先が頬へ触れた。
唇へ触れたのは指ではない、月白はそれに思い当って小さく声を上げた。すっかり硬直した月白の身体を抱えたまま、器用に三成は灯りを点す。背に回されることのなかった腕の片方は、粥のはいった器へ触れてかちゃりと音を立てた。
「某、石田殿にまこと無礼を働いてしまい申した、何卒、お許しくださるよう」
「いいからさがっていろ」
同じように失態を犯すかと思われたが、その場所には既に人の姿があった。忍がおや、と首を傾げる。其れ即ち誰をも寄せ付けぬ特等の場所。相手に己が見え己に相手が見える。手を伸ばせば触れ何時でも刀の届く場所。己の安堵と相手の安全のためには適した場所であった。何時からその場所を守るとしたのかは明確でないが、よりその場所が広がったことはわかる。奥方の近くへじりじりと寄ってしまう主を見咎めて忍は笑った。その場所が空いていようといなかろうと、主は斬られる運命かもしれない、と。
執務室で座る石田三成の近く、ある一点には誰も座らない。それは何も知らぬ女中が座れば三成が鯉口を切るためであったり、また武将の誰かであろうとそこへ座っただけでぞわりと三成の気が揺らぐからであったりした。たった一人の例外は今や奥方となり、時に来客を告げ、時に休憩を促して三成を支える。
「そこに居ろ、退室は許さない」
君のための宇宙(スペース)
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