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プロフィール
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性別:
女性
職業:
ぷーではない。ちょっくら滋賀まで行っている。
趣味:
創作活動 読書 ゲーム……
自己紹介:
いろんなゲームが好きでやってみてはいろいろ小話が浮かんで困っている。自重しない。
mixiでもいろいろとのっけてますが、近いうちにこっちに移行する予定。
BSRは明智と毛利に愛注いでます。
MSUは三成。
何ってきっとイケメンのツンデレと変わった人が好きってだけ。
FFはセフィロスとルーファウス
RPGは主人公よりもヒールを好きになる傾向が強い。
イケメン頭脳派にどっぷり浸かる。抜けだせない。
乙女ゲーとやら
アリスシリーズ ブラッド、ナイトメア、ユリウス、グレイ。
クリムゾンシリーズ ジャスティン、ランビュール
薄桜鬼 風間、土方、斎藤
華ヤカ 脱学生組
大人の男ってやつさ、駆け引きのうまい人なら尚更いいんでねえの。
何かありましたら
come∂on.disaster21c★biscuit.ocn.ne.jp
(∂の部分にハイフン、星の部分に@当てはめてやってください)まで。
リクエストは拍手からでも此方からでも。
ツイッター始めました!
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また元就。そして拒絶される元就。
他のサイトさんでは拒絶する側にある彼も此処ではあんまり強く立てません。
(もちろん元就が酷いシリーズもありますが)
正室奥様のツン具合がもっと激しかったらどうかと思う。
元就はこれくらいだとへこたれないような気もするんだよなー
他のサイトさんでは拒絶する側にある彼も此処ではあんまり強く立てません。
(もちろん元就が酷いシリーズもありますが)
正室奥様のツン具合がもっと激しかったらどうかと思う。
元就はこれくらいだとへこたれないような気もするんだよなー
政略だからと何度も念を押された。いい加減うんざりしているが、親に逆らったところでこの婚姻がどうなるものでもないし、向こうもそのつもりで迎え入れるというのだ、別段問題はないだろう。乗り慣れない輿で城へと入り、促されるままに城主に見えた。
「よく言い聞かされているであろうが、此処では其方は正室となる。恥じること無き言質と所作をしろ、それ以外に何も望まぬ」
平伏した父と自分、元就はそれをちらりと見た後、上座にすっと座ってそれだけをのたまった後に来た時同様すっと立ってその場を後にした。父は苦々しい表情のまま、それでも自分と眼が合えば申し訳なさそうな顔をして励め、と言って城を去った。戦場では生き残った者が勝ちなのだ。どれだけ負け戦に塗れようと、主君を裏切ろうと、生き残れば新しく主を見つけられる、生きる、その礎になれるのである。意志と感情さえ凍らせてしまえばいいのだ、何を言われても悲しくなどないし惨めでも無い。これから先、自分の身に何があろうと誰が死のうと、決して揺るがない。
決めてしまってからは穏やかであった。元々夫婦らしいことをするために来たのではない。そういったのは向こうなのだからと寝所へと呼びに来た次女に無理を言って退がらせた。自分はさっさと寝床へ入り、しっかりと目を閉じる。間もなく荒い足音と共に襖が開かれ、何事だと静かな声が告げた。別に答える必要も無かろう。寝ているのだから。そう態度で示し、枕元に座った存在を猶も無視し続けた。
「其方は我の室。なれば求めに応じて子を為すのも貴様の役目であろう」
冷たい声が猶も降ってきて、仕方がなく目を開ける。そして無礼を承知でそのまま口を開いた。
「そういたしましょう、室なれば身体を開くことも義務の内。なれど私が大殿の室であっても、夫婦らしいことをする気はないと仰ったのも大殿にござりますれば、先に休ませて戴いた次第。大殿も一刻も早くお戻りになり、体を休められませ。気になるのでしたら夜枷を別の者に仰せつけて居りますゆえ」
背を向けておいてよかった。情けない顔をしていようが今にも殺さんばかりに怒りを溜めているか、それを見なくてよいのだ。正室を昨日の今日で殺せまい。今日は初夜だからと呼び付けているが、それは夫婦のしきたりであって武家のしきたりとは違う。夫婦でないと公言したのは向こうなのだから、私が今日相手をする必要は全くないのだ。誰でも他に気に入った人間を相手にすればいい。
「……其方も今日は城に慣れておらず疲れたであろう、休め」
「有難きお言葉にござります」
屁理屈だと分かっているが、そんなことはどうでもいい。使えるものは全て使ってやる。城に慣れずに疲れるならずっと慣れぬように、元居た家の約条に従って動けばいい。
もう一度眼を閉じた。もう話すことなど何もないのだ。何時まで大殿がいたのかは知らない。気が付いたら朝になっていて、しっかり一人で眠っていた。
女子は朝餉を男と摂るわけではないのだそうだ。ふむ、これは此方に従おう、好都合だ。自分の家では近しい家臣は供に食事をしていた。無論毒の心配をされてはいたが、今のところどうということも無いし、その前に毒見はされている。死んでしまったらその時だろう、気付かない愚か者はいまい。そんなわけで、そこそこの力があろうと、自分が育ちがいいとは言えないことを重々に自覚している。
それを大殿が知らぬはずもない、堪え切れなくなったら殺すのだろう、その前に他の勢力と通じて何らかの後ろ盾を付けさせていただこう。
城に来た二日目で問題を起こすわけにもいかず、朝着替えさせるために来た侍女に任せて一通りの支度を終え、城を案内された。城の管理は行き届いているらしい、質の良い調度品を置き、派手ではないが権勢を誇る毛利の質を表せる部屋、しっかりと磨かれた柱は素人目にもいいと思えた。
最後に通された部屋は私室であった。部屋の主もおり、よく眠れたかと聞かれたので頗る良かった、このまま続くといい、と暗に含ませれば大殿は苦い顔をした。此処へ、と促されて腰を下ろせば、いくつか本や紙を渡された。手習いや暇潰し用のものを殿自らが手配したという。今更何を貰っても思うところはないが、目上である人間に失礼はするなとの教えから有難く頂いた。なんとなく表情が柔らかくは見えたが、次いで「暇な時間の多い其方のことだ、配分を考えて使え」と言われて手配の有難味は霧散した。
「そうですね、暇にかまけて大殿の邪魔をする訳には参りませぬので早々に失礼を致します。後で侍女に茶など入れさせます」
大殿から時間を割いてやる、茶を持たせる、といった単語が出ないうちに部屋を辞した。本当に申し訳ない限りだ、暇人に構うために元々とても忙しい支配者の手を煩わせるなんて。こうしてさっさと出てきたことを褒めてほしいもんだと思う。
一方、重臣は輿入れからの一連のやり取りを見て頭を抱えていた。最初の大殿の言葉が悪かったことは、家臣を含め本人にまで行き届いている。超高速で決められた輿入れ、入城してみればただ室の座をやるからそれらしくしろ、しかし夫婦と思わなくていいというのだ。だったら誰か見目麗しい人間を代役にでも立てて室だと名乗らせておけばいいものを、入ってみたら実は要らないと言われるわ恥にだけはなるなといわれるわで憤りを感じるのももっともであった。
また、姫も一筋縄ではいかなかった。蓋を開けてみて驚いたのは城について平伏した時になんとなく読みとれた。その後、一瞬感情の無い能面のような顔になったと思ったら息を吐きだして如何にもしらけた、という表情になった。父上が去られた後は、如何に大殿に注意を受けようと質問を受けようと短くしか返すことはなくなった。どの花が好きかという質問に花自体が好きではないと答え、学があると見えるなと褒められれば本を手にしたことは数回程度だと答える。
普段の元就であれば「いい加減にしろ!」と一喝したであろう。しかし実際に一喝したところでこの人は何をまた怒っているのだ、きちんと答えたと思うが、という姫の態度は目に見えていた。早くも尻に敷かれる基礎が出来あがってしまっていたのである。
「恐れながら、元就さま……御方様に初めに申されたことがよろしくなかったご様子。侍女の聞いたところによれば、御方様は元就様を敬遠して居られる」
元就とてそんなことは言われずともわかっている。お前には時間があるから、という意味を込めても口から出る言葉は暇で羨ましいことだ、これでも使ってせいぜい有意義にしていろ。こうして我が時間を割いてやっているのだ、ちゃんと付き合え。そう取られてしまえばもったいない時間を使わせてすみませんでした、どうぞ執務を続けてくださいというのは常識人なら当たり前だろう。まあ、家臣が面子を保つために言った「大殿は寝る間も惜しんで執務を為されています」という事柄は「お前が昼に来たせいで夜まで終わらない」と受け取られた。
こうして正室であり、夫婦でない者の出した答えは、「子を為す義務の時のみお会いする、それ以外は気にしていただく必要はない」であった。
「馬鹿な、どこから間違えたというのだ……計算してないぞ」
「(最初からでございます)」
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