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プロフィール
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性別:
女性
職業:
ぷーではない。ちょっくら滋賀まで行っている。
趣味:
創作活動 読書 ゲーム……
自己紹介:
いろんなゲームが好きでやってみてはいろいろ小話が浮かんで困っている。自重しない。
mixiでもいろいろとのっけてますが、近いうちにこっちに移行する予定。
BSRは明智と毛利に愛注いでます。
MSUは三成。
何ってきっとイケメンのツンデレと変わった人が好きってだけ。
FFはセフィロスとルーファウス
RPGは主人公よりもヒールを好きになる傾向が強い。
イケメン頭脳派にどっぷり浸かる。抜けだせない。
乙女ゲーとやら
アリスシリーズ ブラッド、ナイトメア、ユリウス、グレイ。
クリムゾンシリーズ ジャスティン、ランビュール
薄桜鬼 風間、土方、斎藤
華ヤカ 脱学生組
大人の男ってやつさ、駆け引きのうまい人なら尚更いいんでねえの。
何かありましたら
come∂on.disaster21c★biscuit.ocn.ne.jp
(∂の部分にハイフン、星の部分に@当てはめてやってください)まで。
リクエストは拍手からでも此方からでも。
ツイッター始めました!
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もともと政宗相手の悲恋。可哀相というか、報われない主人公ものです。
書きやすかったのでフォロー役を元就と佐助に頼んでいます。
主人公死ネタですので 苦手な方はバックプリーズ。
俺はその時、ダチの紹介で知らない女と飯を食って酒を飲んで、それから……いや、覚えてないわけじゃねえ。だが、この事実に俺はどうしようもなく、ただ。
さよならと言って笑って
電話がつながらないし、きっとこういうときは電話しちゃいけない時なんだろう。綺麗な女の人でも見つけたのかな、そう思ってあたしは携帯を仕舞った。今日はあたしの誕生日なんだけど、まぁ、そんなことすっかり忘れてるよね。大学に入って出会って付き合って、それなりにお互いのこと好きだって自信があったんだけど、拍子抜けしちゃうな。こんな時は気分転換。知り合いの店にでも行こう。そうして猿飛君のバイトしてる店に行けば、先客がいた。
「お前も、ここで飲むことがあるのだな」
「え……毛利、先輩?」
学部でも1,2を争うほどの秀才。文章はわかりやすくて流麗と聞く。あたしは先輩と同じ選択ではないから論文を読んだこともないし、授業も一緒になったことはないけど顔くらいは知っている。だって大学祭で見てびっくりしたほどだったから。
「今日誕生日なんじゃなかったっけ?もしかして俺様に会いに来てくれたのかな?プレゼントは俺様でいいかな?」
「謹んでお断りさせていただきます」
「もらっても置き場所に困って邪魔になるだけだろう、要らんな」
「毛利の旦那には聞いてないでしょ。ま、これは冗談だよ、ご飯も食べてくよね?今日は奢るから好きなの頼みなよ」
「酒は我が奢ろう。いくらでも好きなものを頼むといい」
あたしはお酒に弱いから、それとなく断ってお茶をもらった。皆で摘めるようにポテトとか唐揚げをもらって、サラダとパスタを適当にオーダーした。誕生日おめでとう、学部の王子と気のいいバーテンさんがあたしを祝ってくれるなんて貴重だ。素直に礼の言葉も出る。わかってる、聞きたいこと。彼氏はどうしたのかって顔だね、毛利先輩は彼の方と顔見知りなだけにさっきから眉間に皺が寄っている。いっぱい騒いで、卒論とかの話もして、就職はこの店がいいだの入るべき企業が他にあるだのと話をして、あたしは家に帰ろうとした。
そのはず、だった。
急ブレーキの音がした。我の帰る方向とは反対。先ほど送っていったあやつが気になって道を急ぐ。もちろんいつになく焦っていてすごく走った。確かにあやつは居た。携帯で119を押す手が震える。頭を強かに打ったのであろう、痣だらけの体と、頭部から流れる血は夥しくて痛々しかった。ここはどこだった、頭の中を整理しようとしてもうまくいかずに唇を噛み締める。死なせたくない、こんな雪の降りそうな寂しい日には。初めてまともに話をした、切ない日には。
病院が近いこともあり、救急車はすぐに来て、我とあやつの体を呑み込んだ。猿飛に連絡を取れば店からすぐに来るとのことだった。そうしてくれるとありがたい、我とて、このようなことに慣れているわけではないのだから。
死にたいわけないじゃない。だって、高嶺の花と話しちゃったんだもん。政宗の謝罪だって聞いて……やらない。何度目かわからないし、もう疲れちゃったんだもん。最近疲れも出やすくて嫌気も差していた、ちょうど潮時かな。でも今日くらい一緒にいたかった、政宗。一緒に居るのはどんな綺麗な人なんだろう、考えたら寂しくて涙が出るよ。あたし、必要無くなっちゃったんだね……。
あやつはまだ眠っている。酸素マスクが外されず、頭にはネットをかぶっている。心音は異常はないらしい。あやつが処置室に入って直に猿飛がやってきた。処置室を睨んでいた我の肩に手を置いて、少し休めという。休みたいものだが、きっと今神経が昂っていてとてもではないが休めない。うわ言であやつは誰かの名を呼んだ。一筋流れる涙とともに聞こえたのは、憎らしい顔見知りで。その後だんだんと心拍数が減っていくのがわかった。見る見るうちに減って赤いランプを点滅させる生命維持装置に我はあやつの手を握って呼び掛けた。逝って欲しくは、なかった。猿飛がナースコールを強く押している。我の世界から色と音が消えていくような気がした。
心臓マッサージもダメで、今、彼女の顔には白い布がかかってる。俺さ、あの後すぐに伊達の旦那も呼んだんだよ?でも携帯に繋がらないしさ、一応伝言残しといたけど、亡くなったことって、やっぱり言った方がいいのかな。すごく迷うけど、なんだか毛利の旦那はすごく落ち込んじゃってるし、勿論俺様だって悲しいんだよ。バイト先に来てくれるようになってから仲良くなったし、まだ日も浅いんだけどさ、やるせないよ。
「伊達の旦那?佐助ですけどー。……彼女、事故で亡くなったよ。○○病院に今のところ俺いるからさ。早く来いよ、どこで何してんだよ!」
ああ、口調が荒くなっちゃった。あんたが居ないことが、一番おかしなことなんだよ。
温かかったあやつの手は、次第に冷たくなっていくのが分かる。我の体温を少しでも与えてやれたらいい、そう思うものの分けてやれるほど子供体温ではないため高くもない。白い布を退けると、少し青ざめたあやつの顔がある。綺麗になりたい、食事の席でそう言っていたが、何もしなくてもお前は綺麗だと、我は思うぞ。
あやつが事故にあったのが11:37分。今はもう昼過ぎ。もう半日以上経過している。我があやつの手を握ってから4時間ほど。バタバタと廊下が煩くなる。ようやく現れたらしい。荒々しく入ってきた伊達からは、鼻につく香水の匂いがした。我も猿飛と同じく壁際に立つが、二人ともが顔を顰めていた。腕を組んで不満そうに伊達を睨む猿飛の気は、痛いほどわかった。
「どういうことだ……」
「その言葉、そっくりそのまま其方に返してやろう」
「女の香水の匂いなんかさせちゃってさ。俺様が連絡したの、まだ日付変わってなかったはずだし。しかも亡くなったっていうのだってもう午前中にはしてあったよね。」
このようなこと、あやつの前で言うことではない。わかっているが、これくらいは言わせてもらおうか。
「見損なったぞ。其方は、最低だな」
なぁ、お前は男を見る目がないのだな。今更気づいてもどうしようもないが、我がもっと先だったなら。あんな顔をしてさよならを、言わせることもなかっただろうに。
メールが届いてるらしいランプを見て、なんだろうと思えば何通も入っていた。嫌がらせかと思えばすべて居場所を問うたり緊急性があると告げていて。しかも着信履歴も10件を超えていた。そのうち一つだけが、あいつのもので……留守番電話を聞けば切羽詰まった佐助の声がする。そして全て聞き終えて、俺は背筋が凍るのを感じた。
病室に駆け込めば毛利があいつの手を握っているのをそっとはずして壁の方へ移動する。そうして見えたあいつの顔には、確かに白い布。むしり取ってやろうかと思うが、その白さは俺を拒んでいるのがわかった。俺は、汚い……。
どこから謝れば帰ってきてくれるんだ、俺にはそんなことも分からないし、何したって帰ってこないことだってわかってるのに現実がどこから始まるのかがわかんねぇ。俺の前から去る前に、少しでいい、少しでいいから
愚か者の傍にいたのがいけなかった、ほら、今でも遅くない、我の傍に居てくれないか、あれに向かって言ってやれ
さよならと言って笑って
(お前の笑った顔が、思い出せないんだ)
(さよなら、愛しき人)
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