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プロフィール
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性別:
女性
職業:
ぷーではない。ちょっくら滋賀まで行っている。
趣味:
創作活動 読書 ゲーム……
自己紹介:
いろんなゲームが好きでやってみてはいろいろ小話が浮かんで困っている。自重しない。
mixiでもいろいろとのっけてますが、近いうちにこっちに移行する予定。
BSRは明智と毛利に愛注いでます。
MSUは三成。
何ってきっとイケメンのツンデレと変わった人が好きってだけ。
FFはセフィロスとルーファウス
RPGは主人公よりもヒールを好きになる傾向が強い。
イケメン頭脳派にどっぷり浸かる。抜けだせない。
乙女ゲーとやら
アリスシリーズ ブラッド、ナイトメア、ユリウス、グレイ。
クリムゾンシリーズ ジャスティン、ランビュール
薄桜鬼 風間、土方、斎藤
華ヤカ 脱学生組
大人の男ってやつさ、駆け引きのうまい人なら尚更いいんでねえの。
何かありましたら
come∂on.disaster21c★biscuit.ocn.ne.jp
(∂の部分にハイフン、星の部分に@当てはめてやってください)まで。
リクエストは拍手からでも此方からでも。
ツイッター始めました!
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まだまだ続く。
今までとは違う場所、違う人との関わり、違う生活を通して。
朝起きてみたら、そこに光秀さまは居なかったので、おや珍しいこともあるもんだと思ってそのまま身支度をしてこの前教わった場所へと朝食をとりに向かうことにした。それにしても光秀さまは何処へ行ってしまったのだろう……歩く道すがら、見える部屋をきょろきょろと見ていると、難しい顔をした政宗様と小十郎さん、光秀さまがいた。
「おはようございます、皆さん」
「Good morning. よく眠れたか?」
「ふふ、おはようございます、若干眠そうな顔ですね?」
「おはよう、と言っても俺たちからすれば寝坊の域だな」
朝食前に別にいいかと思って光秀さまの隣へと腰を下ろす。何を考えているかわからない笑みを浮かべたままこちらを見ている。……おかしい、三人ともがこちらを見ている。気味が悪い。
「やはりここは灰色とか鈍色を着てもらうのがいいかと思いますが」
「Ah?藍色とか浅黄が合うんじゃねえか?」
何の話かと思えば着物の話。しかも着るのは政宗様や光秀様でなく私ですか!此処で座らずにやはり朝食をとるべきだったと密かに溜息を吐けば、小十郎さんが光秀様に何やら物騒な話を持ちかけていた。
結局私は落ち着いた藍色の着物を着させられてしまい、しかも城下町へと降りることになった。旅の間に取っておいた薬草や、ゴロツキをふんじばった(光秀様が私の見ていないところでやっていたみたいで、気付くとお金が増えていた)もので、今回の着物もどうやら買ってくれたようだ。今は藍色であるのが少々気に入らないようだが、光秀様自身も灰の優しい色を召している。
午前中はいろいろな店に立ち寄り、簪だのお菓子だのをこれはどうあれはどうなどと言って二人で買い物を楽しんだ。いずれ家を持つつもりでいる光秀様は、日用雑貨と着物を特にじっくりと見て、私の分だけでなく頓着なさらなかった自分のぶんも発注してらっしゃった(うちいくつかは似た色のものを)。気合を入れて着飾ったわけでもないし、それらしい言動が出来るわけでもないのだけれど、一緒に居て光秀様は戦に出ていた時の残忍性がわからないくらいに優しい。茶屋に入って一息吐いたところで、光秀様は今日の夕暮れ時に野暮用に付き合ってほしいということを私に告げた。
「城に居る手前、少しは貢献しておいた方がいいと思うのですよね。」
その言葉から始まったのは少しばかり性質の悪い輩の討伐依頼。人気の多い場所であるにもかかわらず、男と共にいる女性を狙った事件が起こっているという。女性は色事のために余所へ売られ、男性は最悪殺されてしまう。相手がいる方が色事において面倒がないということまでをあっさりと言われてしまい私はポカンとして光秀様を見つめた。
「全く胸糞悪い話ですが、私は殺されもしませんし、とっとと貴女を迎えに行きますから大丈夫ですよ」
「私一人でも大丈夫ではありませんか?少し鍛錬は怠ってますけど、これでも着物の中に少し暗器は仕込んでますし、むざむざと辱めは受けないと思いますけれど」
以前信長様の命で一時的に光秀様ではなく濃姫様にお仕えしていたが、濃姫様に極力暗い仕事はさせたくないということで、忍として出来る限りをした。無論身代わりとなったこともあったし、叱責すら濃姫様を庇うために受けたこともあった。戦よりもそちらの方が傷も酷く大きかったように思う。それでも忍という身には休む場所など無い。気配を消し、滴る血も残さぬように移動して木の上で休むことはざらであったが、いつからかそこには光秀様の姿が見受けられるようになった。
「血の臭いがしますねぇ……下りていらっしゃい、毒を塗り付けるなんて野暮はしませんよ」
いかにも木の下で休んでいるふうを装って、時に傷を手当てし、時に話し相手となって傍に居てくださったのは私にとって救いであった。いつかわからないけれど、また光秀様のお側へ戻るのだと誓う程に。その間に着々と謀反の準備を進めていたらしい光秀様は、私が信長様に突き落とされたときにその日取りを決めたという。光秀様だけが、布団で眠ることや部屋で休むこと、一緒にご飯を食べること。些細ではあるけれど忍には無いことを私にもたらしてくれたのだと思う。そしてそれが感情からきているのであればこれほど光栄なことはなく、感謝している。
だから困ってしまう。本当は釣り合わないはずの私が今ここに居て、そうして忍にあるまじき感情を持ってしまったことが。
「貴女は私とこうして暮らすようになってやっと感情が表に出るようになってきましたね。ずっと聞きたかったことをそろそろ聞いてもいいですか?」
光秀様に振り回されているようでいて、本当はそれがとても嬉しいということ。だから村に居ても嫉妬をしたしされることがあった。街道で道を聞かれると聞かれたのは私であっても光秀様が答えた。主として道具でも何でもなく、人として望まれること。面と向かってとても言い辛いけれど、光秀様に捧げられるのは傷だらけの自分と気持ちの全てだといえる。
「その草餅、美味しいですか?」
唐突に話題を変えた光秀様に首を傾げてからはいと一つ頷けば、その皿を取り上げられ、最後の一口を食べられてしまった。お茶を飲んでから最後にゆっくりと思っていたので恨みがましく睨みつけてやれば、皿を置いた光秀様は片手で私の手首を拘束してしまった。勿論解こうとしても外れない。
「……これで襲われないからと言われても信じることは出来ませんね」
「光秀様相手にするのとは全然違うでしょう」
「安心感が違います。私を跳ね飛ばすか振り払うくらいの大女であれば文句は言いませんが。……まだ自覚がないのかもしれませんが、この明智光秀の妻になったこと、そろそろわかってくださいね」
これから遭遇する人浚いよりも光秀様の方が余程怖い。銀糸からひっそりと覗く目からは戦の時と同じく人を威圧する何かが圧倒的な強さを以って流れ出している。それを使うのは私に対してでは無くて人浚いであるべきでしょうとは、もう言えなかった。
「……光秀様を敵に回すお方は肝の据わった方か……若干変わったお方なのでしょうね」
「ふふ、それは屑ととらえてよろしいですか?」
戦から離れて云々と言っていた光秀様はそこにはいない。信長様を討った光秀様を追うべく放たれた犬はそこかしこに居るのだろうことはわかっている。そしてそれを潰しているのは私と、その部下で…。これは知られていないと思っていたのだが、信長様亡き後、各地に散らばった忍のうちのいくらか(主に奥州)が私の部下となってしまい、任を果たすべく主と私の間を行ったり来たりしているのである。
何時か、そう遠くないうちに光秀様は信長様の跡を追うものに刃を向けられるであろう。その時私はその刃と光秀様の間に立つつもりでいる。光秀様は無論許すはずもないし、お互いに死ぬつもりもない。奥州は他の地域と同盟を計り、討伐勢力と対立するつもりであるようだ。これは素直に光秀様の味方ということで嬉しい。どんな家がほしいか、そう手を握ったまま聞いてくる光秀様はやはり出会った時のままの気持ちで私を見ていてくださっているのだろう。ならば私は。
「縁側で二人で、いや、家族でお茶が飲める家がいいですよね。お仕事が終わったら、お家の話をしましょうか」
少しだけ目を見開いた光秀様は片方だけ口端を上げ、ならば家も子供もほしいところですねと宙に言葉を投げた。まだ日も傾いてはいないが、光秀様の心は決まったらしい。日が傾くのを待たずに潰しに行きましょうか、と差し伸べられた手を、私が取らないはずもなく。その日のうちに恩賞をもらってのんびりと部屋で寛ぐ時間を持つこととなった。
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