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プロフィール
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性別:
女性
職業:
ぷーではない。ちょっくら滋賀まで行っている。
趣味:
創作活動 読書 ゲーム……
自己紹介:
いろんなゲームが好きでやってみてはいろいろ小話が浮かんで困っている。自重しない。
mixiでもいろいろとのっけてますが、近いうちにこっちに移行する予定。
BSRは明智と毛利に愛注いでます。
MSUは三成。
何ってきっとイケメンのツンデレと変わった人が好きってだけ。
FFはセフィロスとルーファウス
RPGは主人公よりもヒールを好きになる傾向が強い。
イケメン頭脳派にどっぷり浸かる。抜けだせない。
乙女ゲーとやら
アリスシリーズ ブラッド、ナイトメア、ユリウス、グレイ。
クリムゾンシリーズ ジャスティン、ランビュール
薄桜鬼 風間、土方、斎藤
華ヤカ 脱学生組
大人の男ってやつさ、駆け引きのうまい人なら尚更いいんでねえの。
何かありましたら
come∂on.disaster21c★biscuit.ocn.ne.jp
(∂の部分にハイフン、星の部分に@当てはめてやってください)まで。
リクエストは拍手からでも此方からでも。
ツイッター始めました!
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mixiで書いていたものをこっちへ移行しました。佐助さんのやつです。
ほんとはドリームにしたいところなんだけれども。知識ないのでこれでご勘弁を。
ちょっと不憫な感じで始まるので苦手な方はバックプリーズ。
「んー?俺様さー、かすがみたくいい女じゃないとねー。それに追いかけられるより追いかける側の方がいいだろ?忍ってのは追いかけられるへまするより追って討ち取るのが仕事だしな。俺たちの仕事ってそんな感情要らないもんだろ?」
敬愛する忍隊の長に告白しに行って玉砕した際、そんな風に言われて撃沈した。気が付いたら誰かの手によって布団に押し込められていたらしい。久しぶりの布団で目覚めて身体を起こす。パリパリになった目元を触り、情けない気持ちで辺りを見回した。どうやらここは自分の部屋ではない。知らない薬の入れ物もあるし、生活感もない。ほんの少しだけ香っているのは……なんだろうすーっとする?
「起きたのか」
廊下に続く襖から戻ってきたのは、同僚と言うよりは上司、先輩と言える霧隠才蔵だった。此方は才蔵さんと呼んでいる。ぼさぼさになった頭を軽く手櫛で整えてくれたと思ったら、濡れた手拭いをべちゃりと顔にぶつけられた。避けられなかった。
「……隙だらけだな、忍ともあろうお前が」
滅多に笑った顔など見せてはくれないというのに、珍しく口布を外している才蔵さんははじめて任務を単独で成功させた時みたいに笑ってくれた。やばい、また泣きそう。手拭いを握りしめた瞬間そこへぽたりと雫が落ちた。
きっと、長が飛び立った後、ふらふらと座り込んで泣いていたのかもかもしれない。告白した場所の近くにはお気に入りの場所があって、疲れた時はよくそこへ行っていたから。だからまた泣き疲れて寝てしまったんだろう、次の日……つまり今日は才蔵さんと一緒に任務があったから、先に探しに来てくれたんだ。才蔵さんはよく悩み事とか、相談させてもらっている(だってメチャメチャ大人の人だし、奥さんと一緒によく相談乗ってくれるんだよね)。とはいえ、才蔵さんのお部屋にいるなんて何だか畏れ多い。早く出ていかなくては、とさっさと顔を拭った。ああもう、これで任務に支障がないといい。まぁ、忍の端くれだから、お仕事の状態に切り替わったらそんなもの忘れてしまうんだけれど。
一か月、今日から北条領へ潜入のお仕事。一か月あったら気持ちの整理を付けて見せなきゃいけないのだ。忍とはそういう仕事なのだというから、一流の忍のあたしには出来るに決まっている。
潜入最後の日。甲斐へ帰ろうとした矢先に北条の忍び集団に囲まれた。勿論才蔵さんは自分の周りを一蹴、こっちにも援護としてきてくれたので第一陣を退けることが出来た。同盟を組んだわけではないが、元々一触即発の空気であった国境に差し掛かっての攻撃、これは軽く見ていいものではないとお互いに道を急ぐ。しかし、国に入って間もなく、本体と見える大勢の気配がする。
「才蔵さん、こっちにきてますね……」
「もう二里ほど行けば武田の忍びの警戒圏内に入るが……ここらで応戦するか?」
引きつけて叩く。それを自分も考えなかったわけではないが、忍びの待機する場所をわざわざ知らせることになるだけでなく、侵入者を打ち洩らせばのちのち厄介になる。此処は応戦するべきだ、ただし少し場所をずらして。
「才蔵さん」
「応戦、だな。」
「そうなんですけど、これって二人でも少し骨が折れますよね?二里ほどなら才蔵さんの方が足が速いし、誰か連れてきてくれません?徹底的に叩きましょう、北条の本隊を潰しておけば、武田の出陣準備も整えやすくなります」
才蔵さんは躊躇ったのだろう、すぐには返事をしてくれなかった。でもこの返事は一つしかないのだ、「是」というそれのみ。才蔵さんは西へ逸れながら戦いやすい場所を選ぶようにと言って飛ぶように駆けていった。さて、ここはあたしが頑張ります!
泣いている声がした。あれは俺が見ると何時も泣いているような気がするが、今日もきっと佐助に恋うていると言って撃沈したのだろう、忍らしからぬ感情を表にはっきり出せる(まあ、それがいいかはわからんが)人間なのだ。俺の妻との話も興味津々で聞いている。
感情を捨てることが必ずしも忍に求められることではない。仕事に忠実であることが第一、だから他に目を向けていられなくなることはあるが、仕事だけに生きろとは言うまい、少なくとも俺は。そしてあれにも、仕事だけを望むことはない。年頃の女だ。そういうこともある。抱えた体はぐったりと力なく、起きない。任務を出来るだけ詰め込んで身体に疲労を蓄積させなければ眠れないのだという。今日の疲れは精神のものもあるだろう。全く隙が多いのが難点だが、嫌だと思う気持ちはなかった。
「佐助、お前は情けない奴だな」
「なーに才蔵?俺たち忍よー?愛だの恋だのに構ってらんないでしょ、あんな餓鬼相手にさ、欲情もしないし?」
お前は違うみたいだけど、と付け足して手元の苦無をくるりと回した佐助は俺を小馬鹿にした様子で笑う。
「仕事だから、餓鬼だから、が理由か……俺からしたらお前の方が言い訳を必死で探してるように見える。ご苦労なことだな、佐助。まぁ、お前が追いかけられるのを鬱陶しがるというなら安心しろ。俺とあいつは明日から一月ほど潜入だ。……あぁ、既に知っていたか」
にやりと笑って術を発動させる。闇に煙となって溶けていく瞬間に、確かに佐助は言った。
「清々する」
敬愛する忍隊の長に告白しに行って玉砕した際、そんな風に言われて撃沈した。気が付いたら誰かの手によって布団に押し込められていたらしい。久しぶりの布団で目覚めて身体を起こす。パリパリになった目元を触り、情けない気持ちで辺りを見回した。どうやらここは自分の部屋ではない。知らない薬の入れ物もあるし、生活感もない。ほんの少しだけ香っているのは……なんだろうすーっとする?
「起きたのか」
廊下に続く襖から戻ってきたのは、同僚と言うよりは上司、先輩と言える霧隠才蔵だった。此方は才蔵さんと呼んでいる。ぼさぼさになった頭を軽く手櫛で整えてくれたと思ったら、濡れた手拭いをべちゃりと顔にぶつけられた。避けられなかった。
「……隙だらけだな、忍ともあろうお前が」
滅多に笑った顔など見せてはくれないというのに、珍しく口布を外している才蔵さんははじめて任務を単独で成功させた時みたいに笑ってくれた。やばい、また泣きそう。手拭いを握りしめた瞬間そこへぽたりと雫が落ちた。
きっと、長が飛び立った後、ふらふらと座り込んで泣いていたのかもかもしれない。告白した場所の近くにはお気に入りの場所があって、疲れた時はよくそこへ行っていたから。だからまた泣き疲れて寝てしまったんだろう、次の日……つまり今日は才蔵さんと一緒に任務があったから、先に探しに来てくれたんだ。才蔵さんはよく悩み事とか、相談させてもらっている(だってメチャメチャ大人の人だし、奥さんと一緒によく相談乗ってくれるんだよね)。とはいえ、才蔵さんのお部屋にいるなんて何だか畏れ多い。早く出ていかなくては、とさっさと顔を拭った。ああもう、これで任務に支障がないといい。まぁ、忍の端くれだから、お仕事の状態に切り替わったらそんなもの忘れてしまうんだけれど。
一か月、今日から北条領へ潜入のお仕事。一か月あったら気持ちの整理を付けて見せなきゃいけないのだ。忍とはそういう仕事なのだというから、一流の忍のあたしには出来るに決まっている。
潜入最後の日。甲斐へ帰ろうとした矢先に北条の忍び集団に囲まれた。勿論才蔵さんは自分の周りを一蹴、こっちにも援護としてきてくれたので第一陣を退けることが出来た。同盟を組んだわけではないが、元々一触即発の空気であった国境に差し掛かっての攻撃、これは軽く見ていいものではないとお互いに道を急ぐ。しかし、国に入って間もなく、本体と見える大勢の気配がする。
「才蔵さん、こっちにきてますね……」
「もう二里ほど行けば武田の忍びの警戒圏内に入るが……ここらで応戦するか?」
引きつけて叩く。それを自分も考えなかったわけではないが、忍びの待機する場所をわざわざ知らせることになるだけでなく、侵入者を打ち洩らせばのちのち厄介になる。此処は応戦するべきだ、ただし少し場所をずらして。
「才蔵さん」
「応戦、だな。」
「そうなんですけど、これって二人でも少し骨が折れますよね?二里ほどなら才蔵さんの方が足が速いし、誰か連れてきてくれません?徹底的に叩きましょう、北条の本隊を潰しておけば、武田の出陣準備も整えやすくなります」
才蔵さんは躊躇ったのだろう、すぐには返事をしてくれなかった。でもこの返事は一つしかないのだ、「是」というそれのみ。才蔵さんは西へ逸れながら戦いやすい場所を選ぶようにと言って飛ぶように駆けていった。さて、ここはあたしが頑張ります!
泣いている声がした。あれは俺が見ると何時も泣いているような気がするが、今日もきっと佐助に恋うていると言って撃沈したのだろう、忍らしからぬ感情を表にはっきり出せる(まあ、それがいいかはわからんが)人間なのだ。俺の妻との話も興味津々で聞いている。
感情を捨てることが必ずしも忍に求められることではない。仕事に忠実であることが第一、だから他に目を向けていられなくなることはあるが、仕事だけに生きろとは言うまい、少なくとも俺は。そしてあれにも、仕事だけを望むことはない。年頃の女だ。そういうこともある。抱えた体はぐったりと力なく、起きない。任務を出来るだけ詰め込んで身体に疲労を蓄積させなければ眠れないのだという。今日の疲れは精神のものもあるだろう。全く隙が多いのが難点だが、嫌だと思う気持ちはなかった。
「佐助、お前は情けない奴だな」
「なーに才蔵?俺たち忍よー?愛だの恋だのに構ってらんないでしょ、あんな餓鬼相手にさ、欲情もしないし?」
お前は違うみたいだけど、と付け足して手元の苦無をくるりと回した佐助は俺を小馬鹿にした様子で笑う。
「仕事だから、餓鬼だから、が理由か……俺からしたらお前の方が言い訳を必死で探してるように見える。ご苦労なことだな、佐助。まぁ、お前が追いかけられるのを鬱陶しがるというなら安心しろ。俺とあいつは明日から一月ほど潜入だ。……あぁ、既に知っていたか」
にやりと笑って術を発動させる。闇に煙となって溶けていく瞬間に、確かに佐助は言った。
「清々する」
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