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プロフィール
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性別:
女性
職業:
ぷーではない。ちょっくら滋賀まで行っている。
趣味:
創作活動 読書 ゲーム……
自己紹介:
いろんなゲームが好きでやってみてはいろいろ小話が浮かんで困っている。自重しない。
mixiでもいろいろとのっけてますが、近いうちにこっちに移行する予定。
BSRは明智と毛利に愛注いでます。
MSUは三成。
何ってきっとイケメンのツンデレと変わった人が好きってだけ。
FFはセフィロスとルーファウス
RPGは主人公よりもヒールを好きになる傾向が強い。
イケメン頭脳派にどっぷり浸かる。抜けだせない。
乙女ゲーとやら
アリスシリーズ ブラッド、ナイトメア、ユリウス、グレイ。
クリムゾンシリーズ ジャスティン、ランビュール
薄桜鬼 風間、土方、斎藤
華ヤカ 脱学生組
大人の男ってやつさ、駆け引きのうまい人なら尚更いいんでねえの。
何かありましたら
come∂on.disaster21c★biscuit.ocn.ne.jp
(∂の部分にハイフン、星の部分に@当てはめてやってください)まで。
リクエストは拍手からでも此方からでも。
ツイッター始めました!
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ばれんたいんこばなし。
前のを読んでからだとなお状況がわかりやすい。
嫌な予感はしていた。喜助はのちに語る。
その日、荒々しくドアを叩かれる音で喜助は目覚めた。今日は休みじゃなかったか、と壁に目をやり、記されている数字に休みのはずだと確認する。毎日ちゃんとめくっているのだから、めくり忘れで今日は仕事などということはないはず。だというのにやまない音に、ドアが壊れかねないと喜助はのろのろとドアを開けた。
開けてしまった。
「喜助、居るならさっさと開けんか。鍵までかけおって。」
勇に護身術を習ってからというもの、何故か遣いを頼まれて色々と動く羽目になった。面倒ではあるが今まで休みは休みとなっている。何故なんだ……。崩れた服装を指摘され、いつもの服装へと整えてから外へ出る。出掛けに一言「これを買ってこい」と言われて紙を押し付けられた。その時はただのお遣いだとおもって開かなかったのだが、外へ出て開いてみれば、「はるの気に入りそうなもの」と書かれていた。
普通これは人に頼むものなのか。深々と息を吐いて銀座の街を歩く。金銭は特に気にしなくていいだろう。好きなものと言えば甘いもの……と、後はなんだろう。自分だってはるに何かあげたいと思っているというのに、どうしても出遅れているな。はるの好きなものとなればやはり、とパーラーへ入る。苺は好きなんだろうか。みたところそれなりに良く見えてそれを、そして焦げ茶色のそれがうまそうとはとても思えなかったのだが、一口貰ってもしやと思いそれを、二つずつ買った。どうせ勇様も食べるだろうと。
気に入った人に何かあげる日だというなら、自分も何か、と思ってぐるりと街を回れば、出店なのか、色々と髪飾りを扱うところがあった。普段落ち着いた色みのものしか使えない使用人ではあるが、休みの日くらいはめかしてもいいだろう。そうして、結紐をみっつ、小さな袋へと入れてもらった。
帰ってすぐに勇に報告し、菓子の入った箱を渡すと勇は早速渡しに行ったようだった。一番最初に貰ったらしく、今食べてもいいと許可を貰って部屋へ戻って行ったはるを見送るのはなかなか堪えた。振られた気分である。自分も部屋へ戻り、乱雑なままの寝具の上で横になる。懐から出した小さな包みを指で弄びながら、こんなことなら先に渡してしまえばよかった、と溜息を吐いた。
気が付くと、既に陽は動いていた。どうやら午後になってしまったらしい。朝早くから動くから中途半端な時間に寝てしまうんだ、と今日は元々寝倒す気だったのを思い出して上着を放って布団に潜りこむ。どうせ他から貰ったものを喜ぶのを見るくらいなら、夢で逢瀬の方がまだいい。仕事机へ包みを放り投げたところでドアの向こうから声がした。はるである。
「おはるちゃんか、どうしたんだい?」
「え、と、あの。勇様からお菓子を戴いたんで」
わざわざ礼でも言いに来たんだろうか、そうやって見せつけられても凹むだけだ、と思いながら苛々と扉を開けると、茶の用意をしてきたらしく菓子の箱と器があった。
「おすそわけです、一緒に食べましょう」
一瞬ポカンとした後、口角が上がるのがわかった。勇様は差し出すだけ差し出して、経緯を説明していないのだろう。少し待てと言い置いて、服を変えて寝具を整える。一緒に食べたかったからと言って持ってきた菓子はとても甘く感じた、あの時店で食べたのとは違って。
今なら渡してもいいだろうか、机の上の、あの包みを。君は喜んでくれるか。
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